肺高血圧について

2019年05月30日
血圧測定器

肺高血圧は、肺にかかる血圧が高い状態です。
心臓カテーテル検査を行い、肺動脈平均圧が25mmHg以上の場合、肺高血圧症と診断されます。
大人だけではなく、乳児~小児がなる可能性もあります。
肺高血圧症の原因には、肺や肺静脈の異常や、左心室の異常、血栓や閉塞、他の疾患によるもの、などがあります。
厳密に分類すると複雑ですが、一番多いのは肺動脈の異常によって起こる肺高血圧症(PAH)です。
従来までは有効な治療薬がなく、治療をしても効果が出ないことが患者さんの心配を大きくしていました。
しかし、最近になって、血管拡張薬を使った治療が効果を上げています。
診断された場合、利尿薬、強心薬、傾向抗凝固剤、酸素吸入、リハビリ、などの一般的な治療が最初に行われます。
運動制限や避妊などの生活上の注意も言い渡されます。
そして、軽症、中等症、重症の3つに分けて治療薬を使います。
中等症と重症では、注射薬の持続点滴が必要になるケースもあります。
効果が不十分な場合には他の薬を使います。
それでもダメならば、胚移植や手術などが検討されます。
肺高血圧症のメイン治療は、先ほどもあげた「血管拡張薬による治療」です。
肺動脈性肺高血圧症の患者さんは、肺の細い血管が通常よりも狭くなってしまっているので、血管拡張薬によって血管を広げることで治療していきます。
長期間の投薬により、血管壁の構造が改善して肺の圧力が下がって心臓への負担が軽くなることが期待できます。
血管拡張薬のなかには保険適用になる薬もあります。
薬だけで完全に回復するわけではありませんが、ある程度効果があるとされています。
通常の高血圧治療と同様に、食事療法では減塩も必要です。